高速道路を走っていて目的のICを通りすぎてしまった場合、あわてず、まずは次のICまで行くほうがよいようです。

ひとつ先のICで「特別転回」

 昨今、高速道路での逆走が社会問題になっています。

 NEXCO中日本によると、実際に逆走車を確保した場所、つまり逆走車が向かった先は、ひとつ手前のICである場合が少なくないそうです。つまり、本来降りるはずだったICを通りすぎたがゆえの逆走、ということです。これについて同社は、「実際に逆走した方にお話を聞くと、ご本人も『なぜ逆走したかわからない』という場合が多いです。ICを降り間違えて気が動転してしまうのでしょう」といいます。

 目的のICを通りすぎてしまった場合、ドライバーがすべき対処について、さらに同社に聞きました。


料金所で「特別転回」の承認印が捺された高速道路通行券(乗りものニュース編集部撮影)。

――目的のICを通りすぎてしまったら、どうすればよいのでしょうか?

 次のICまでそのまま走り、降りてください。料金所の「一般」レーンに入り、係員に事情をお話しいただければ、通行券に「特別転回」の承認印を捺します。料金所を出てすぐUターン路がある場合と、一般道まで進んでからUターンする場合がありますので、係員の指示に従い、IC入口料金所の一般レーンで再度事情をお話しください。本来降りるICまで高速道路を通って引き返すことができ、乗り間違えたぶんの料金はいただきません。

ETC車はどうする?

――2区間以上行きすぎてしまったり、特別転回をしたうえで、目的のICで降りられなかったりした場合はどうなりますか?

 その場合も料金所の係員にお申し出ください。

――特別転回はどのICでもできるのでしょうか?

 ETC専用のスマートICではご利用いただけません。係員のいるICでのみ可能です。

――ETC車はどうしたらいいのでしょうか?

 ETC車も一般車と同様に、一般レーンで係員に事情をお話しいただければ、特別転回が可能なように処理します。

※ ※ ※

 ICの降り間違いによってかかる時間は戻ってきませんが、特別転回をすれば、無駄な出費は抑えられます。目的のICを通りすぎてもあわてず、次のICまで走りましょう。

【画像】高速道路で起こる逆走の原因例


行き先や、目的の出口を間違えて逆走してしまうケースがある(画像:NEXCO中日本)。